「自分のスキルを使って生計を立てることで、尊厳ある暮らしを創造することができます。自由の感覚を感じながら、望む通りの人生のバランスを実現することができます。 クレイジーな人には、他者には見たり、感じたりできないものが見え、感じられます。しかしどのようなことでも可能だと信じなければいけません。あなたが信じれば、周囲の人たちも信じるようになります。」（アニータ・ロディック） アニータ・ロディックは、英国のビジネスウーマンであり、人権活動家であると同時に環境問題の運動家でもありました。ザ・ボディショップの創設者として広く知られている人物です。自然由来の原料を使った化粧品を製造し、販売することで、エシカル消費主義を形作っていったのも彼女です。動物実験を必要とする原材料の使用を最も早く禁止にした会社の一つであり、第三諸国とのフェア・トレードを最も早い時期に奨励した会社の一つです。 しかし当初のロディックは、自分と娘の生計を立てることだけを望んでいました。そして彼女の言葉を借りると、世界はもっと「Go Green（環境に優しく）」になる必要があると信じていました。若い頃に、世界各国を旅しながら「リフィルができる容器をなぜ無駄にするのだろう」「地球に優しい哲学とフェア・トレードに基づくベンチャーが立ち上げられたなら？」と自問し続けたといいます。ロディックはこう言います。「12のタイムゾーンにまたがり、25の異なる言語圏の51の市場で、7,700万人を超える消費者に商品を提供する2,045強の店舗を持つマルチ・ローカル・ビジネスを展開する企業をどのように作ったのか、自分でも全くわかりません。」明らかに彼女は、明確な目的地を示す地図ではなく、コンパスを持っていたのです。